春になれば、「つくし」はすくすく伸びていきます。…
距離感
昨日、お散歩で野良猫に会いました。
なんとなくベンチの両端くらいの距離感で、
 首を伸ばせは顔が見えるくらいの位置で、
 別々の方向を見るような感じで座っていました。
なんら交流はない感じの関わりなのですが…
 何とも言えない心地よさがありました。
居てくれるだけで、ほっとするような。
 ほくほく湧いてくるような嬉しい感じ。
なにをするわけでも、
 してあげるわけでもなくて、
 ただそばにいること。
存在しているだけで、相手にこんな喜びをくれた
 猫ちゃんのすごさも然り、
 もしかしたら、私もこんな風に場を共有できることもあるかもしれないし、
 こんな風に存在できるのって良いなと思いました。

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「心地よい距離感」って、きっと人によっても千差万別なように思います。
 もちろんその時、その瞬間によっても違うかもしれませんね。
でも、この猫ちゃんと過ごしながら、
 「お互いが心地よければ、それでいいんだな」
 と、思いました。
知らず知らずに、
 自分自身の理想だったり、「当たり前」や常識の型にはめて、
 相手の距離感や態度から、
 自分たちの関係を推測して一喜一憂することがあります。
たとえば、
 「最近、挨拶もろくにしてくれなくなったけど、大切にされてないんじゃないか」
 と、不安になったり。
多くの場合に、自分だったら…
 という前提で、相手の言動を推測します。
「私なら、相手を大切に思っていたら必ず挨拶する」
 のに、相手はしてくれない…
 の、『のに』がポイントになります。
自分の価値観を基準にしながら、
 相手の態度を判断するということは、
 相手の思いとは全く異なっているかもしれません。
「こんなに親しくなったんだから、挨拶しなくてもいいよね」
 もしかしたら、相手はそんな風に親密さを感じた上での行動なのかもしれません。
では、お互いの「心地よい距離感」で過ごすには、どうしたら良いのでしょうか?
様々な方法があると思いますが…
 気持ちを伝えること、
 話し合いや試行錯誤しながら、
 一緒に「心地よい距離感」を探るのも良い方法だと思います。
元々、価値観が似ていて、自然に心地よい距離感が保てればそれでよいのですが、
 自分とは真逆のタイプに惹かれることが多いこと、
 男女というだけで、脳の機能や遺伝子的な違いもあったりして…
 価値観は異なることの方が多いように思います。
そこで、話し合いをするなどして「すり合わせ」ること、
 その上で、自分自身を尊重し、
 相手を尊重しながら、
 お互いが歩み寄ることが大切になってきます。

また、背伸びしたり頑張る必要もなくって、
 存在するだけでいい…
 そんな風に、自分に対しても、
 相手に対しても、
 感じることができたたとしたら、
 共有する場の空気感も変わってくるのかもしれませんね。
投稿者プロフィール
- 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
 - 豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)
 
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