甘えることが苦手

上手に甘えることができる女性を見ていて、昔は

「わぁ~、あざとい」と、ちょっと羨ましい気持ち半分、浅ましくも見えていました。

 

 

これも最近、気づいたことなのですが…私は「甘え方」を知らなかったようです。

そういえば、小さい頃から親に甘えるということをしていませんでしたし、

長女だったのできょうだいに甘えることもできませんでした。

両親が不仲だったので、「甘える見本」を見ることが出来なかった

ということもあるかもしれません。

 

 

大学生くらいになると、合コンや彼氏に上手に甘えている女性を見ると、

上記のような嫌な気持ちを抱いていました。

甘え方も知らないし、甘えることに羨望と罪悪感を持っていたように思います。

もちろん自分のパートナーにも、甘えることはおろか自分を表現することも下手だったので、

感情をため込んで爆発するような感じで…

ついつい攻撃的な愛情表現になってしまうことが多かったです。

失恋するはずですよね。(苦笑)

 

 

自分が癒されて、少しずつ自分を認めることが出来るようになってから、

ようやく「前向きな甘え方」ができるようになりました。

ポジティブな表現としての甘えることに関しては許可できました。

でも、辛い時に慰めてほしい、優しくしてほしい、気にかけてほしい…

そういう名前を付けるなら「ネガティブな表現」としての甘え方は

うまくできなくって気持ちをため込んで…

怒りのような気持ちが心の奥にあることに気づきました。

 

 

ネガティブな表現としての「甘える」ということに罪悪感を感じていたのですが、

勇気をだして伝えてみると、相手は笑って受け止めてくれました。

「な~んだ、嫌われちゃうような大事じゃないんだ」とホッとしました。

photo credit: Sergiu Bacioiu via photopin cc

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家庭環境や家族は本当に人それぞれで…とっても「特殊」だと思います。

その中で経験したこと、培ったことも千差万別で…

何十年生きていても良いことも悪いことも「発見」だらけな気がします。

「知らないことに気づいていないこと」も多いのではないでしょうか。

 

 

新しい感情や新しい方法に気づいて、それを「習得したい!」と思ったら、

知っているふりをせず、「私は知らなかった」ということをまず認めます。

そして「習得するぞ」と決めて、周りの人でも見えない存在でも良いので、

「習いたいから教えてください」と表明します。

あとは、「練習」あるのみです。

最初はうまくいかないかもしれませんが、初挑戦なので大丈夫です。

少しずつ上手になっていくと思います。

(応援しています)

 

 

またどんな時にも「怒り」とか「恐れ」はサインだと思います。

それをそのままにしておくことも、喜びに変えることも、

その方その方が自由に選択できるものだと思います。

 

 

私も甘え方について、1年生です。

まだまだへたっぴですが、教わりながら頑張ります。

 

 

 

投稿者プロフィール

藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)

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