からっぽの時間

忙しい時、
がむしゃらに頑張っている時、
悩みが頭から離れない時…
そんな時ほど、ほんの少しでも良いので「からっぽの時間」が大切になるように思います。

 

「忙しいんだから、無理」と諦めずに、
ベットに入る前のほんの数分、
ほんの少しの早起き、
お昼休憩のお散歩などなど、ささやかな時間で大丈夫です。

 

私たちは思っている以上に、思考をフル回転しながら、日々を過ごしています。

それは忙しい時、ゆとりのない時ほど顕著で、
思っている以上に疲労をため込んでいることがあります。

 

思考や作業から意識的に離れる「からっぽの時間」を作ることで、
様々なところに、ふっと「スペース」が出来ます。

 

心が緩んだり、緊張しっぱなしの身体や頬が緩んだり…
スペースが出来ることで、
思考でぎゅうぎゅう詰めだったところに、
ふっと「風」が吹き込んでくるような感じだったり、
ひらめきだったり、
軽やかに流れに乗るような感じだったり…
なにかが起こり始めたり、生まれたり、
もともとあった恵みに気づくことが出来るのかもしれません。

どんな変化に出会えるかは、
「からっぽの時間」を作ってみてのお楽しみにしていただければ…と思います。

 

また「からっぽの時間」という経験を積み重ねていくことで、
思考でぱんぱんになっている時や、
心の余裕がない時に、気づきやすくなるという利点もあります。

 

自分自身の「こころ」の状態を気にかけること、
大切にすること、
自分のことを二の次にしすぎず、尊重すること…
それらは、いろんなことをため込んで心身のバランスを崩す前に、
ご自身でケアをするための第一歩にもなると思います。

菜の花

私の場合は…
少し前からどんなに忙しくても5分~10分は、毎日、瞑想などの時間をとるようにしています。

 

意識的に「からっぽの時間」を作るようになってからは、
タイトなスケジュールで動いていたり、予想外の出来事が起こっても、
焦ったりパニックになることが減ったように気がします。

ほんの少しだけ物事と自分の間に「スペース」が出来たような感じで、
状況に巻き込まれることが減ったように思います。

 

効果はそれぞれだと思いますし、
方法もそれぞれで、
少し目を閉じるだけでも、
手を合わせるだけでも、
散歩するだけでも、
深呼吸するだけでも…
ご自分のピンとくる方法を試していただけたらと思います。

 

年度末、新しい年度に向けて、
忙しかったり、環境の変化を感じやすい季節だと思いますので、
そんな時ほど、ご自身の心身のケアを大切にしていただけたら…と思います。

どうかご自愛いただき、ますます充実したお幸せな時間を過ごされますように。

 

投稿者プロフィール

藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)

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