ゴールの先にあるのは…

一般的に、
「目標を達成すること」
「問題を解決すること」
この2つは大切なことであると言われているように感じます。

では、
目標を達成し続ければ、
問題を解決し続ければ…
その先には、何があるのでしょうか?

 

目標を達成すると、
一時的な「達成感」を味わうことができます。
でも、達成感には持続性がないので、
気持ちは少しずつ下がっていきます…
そして、また新たな目標を探して、突き進む。

達成感を求め続け、
目標を探し続け、
努力をし続け、
達成したことを維持し続けること…
目標達成自体が目標であり、エンドレスな状態に陥ります。

 

問題を解決すると、
やはり一時的な「安心感」また「達成感」も味わうかもしれません。
でも、また別の問題や不安が沸き上がり、
解決に取り組む。

問題を探し続け、
それにに対処し続け、
あらゆる問題が起きないように注意を払い続ける…
これもまた、エンドレスな問題解決のループになります。

 

「航海」に例えてみると…
岩場などの障害物を避けることだけ考えなら移動する、
(問題解決)
魚の群れを追い続ける…
(目標達成)

2つのことを続けるだけでは、
大海をさまよい続けてしまうのかもしれません。

星空の航海

指針をもつ

どんな場所にいても、
どんな状況にあっても…
こう「在りたい」、
〇〇を大切にしたい…
自分自身が大切にしたい「価値」を持つことで、
向かう方向性が決まる、「指針」ができます。

その指針に向かう中で、
目標をもつこと、
問題に出会えば、対処すること…
それはエンドレスに続くことではないし、
指針に向かう上で大きな意味をもちます。

 

またその指針(価値)は、自分自身で定める必要があります。
一般的に…
家族が望むから…
「成功」や「幸せ」の定義に沿うと…
そんな風に常識や
「自分以外の誰かや何か」に指針を預けてしまうと、
どうしても振り回されてしまうし、
本当に自分自身を生きることに繋がるのかという疑問もでてきます。

 

生きていく中で、
様々な願望や欲望、
障害や困難…
どんなことに出会っても、
変わらない指針を持つことで
選択がしやすくなり、ロスも少なくなります。

 

航海で例えるならば、
指針さえ決まっていれば…
その方向にある障害物だけを避け、ルートに戻ることができますし、
(問題解決)
方向に沿う形で魚の群れを追い、またルートに戻ることができます。
(目標達成)

自分自身を生きることに繋がっていきます。

「自分軸」で生きる

岩谷観音

私自身が、大きな問題にぶつかり、
「これさえなければ、全てうまくいくのに」
と思っていた時に、
「問題がなくなっても、次の問題を見つけては同じことを思う…
そんな風に人生を費やしていいのか?」
と、提起していただいたことを振り返りながら書きました。

今でも問題解決に奔走することはありますが、その度に立ち返りたいテーマとなっています。

 

投稿者プロフィール

藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)

お気軽にコメントを