知らず知らずのうちに、様々な条件付けをしていることがあります…
「やりたい!」を探しにいく
私が「楽しみ」、「喜び」、「ワクワクする感じ」などなどを知ったのは、
ここ数年、ごくごく最近のことでした。
自分はなにに夢中になれるのか、
なにが喜びなのか、
幸せってどんな感じなのか、
よく分かりませんでした。
私は「自分が絵を描くことが好き」だと思っていました。
小さい頃、絵ばかり描いていたので。
でもそれは、絵を描いていると「おとなしくて、いい子」だと
褒めてくれるからだったような気がします。
「友達と遊びたい」「どこかへ遊びに行きたい」
そんなことを主張したこともあったような気がしますが、
ことごとく嫌な顔をされたので、言うことができなくなりました。
そしていつの間にか、「~がしたい!」という気持ちを忘れてしまった気がします。
子どもにとっては親(養育者)がすべてと言っても過言ではない対象で、
その親が自分の言動を支持するのか、それとも否定や拒否をするのか…
そのことは「人生の一大事」であったと思います。
そのような幼少期の環境の中で、
親が「自分の気持ちや意欲に、どう対応したか」は、
とても重要なことなのだと思います。
私のように自分の気持ちを表現した時に親に拒否された、
もしくは表現を抑えていた時に褒められたなどの経験により、
「自分の気持ちを表現しないほうがいいんだ」と学んでしまい、
いつの間にか自分の気持ちを無視する癖がついてしまったり、
「感情を表すと危険」と学んでしまった場合に、
感情や気持ちを押さえ込んでしまう習慣がついてしまうことがあります。
もしくは自分の気持ちを拒否されたことで、
「私に価値がないから尊重してもらえない」と信じてしまったかもしれません。
それらの結果、嬉しい、楽しい、悲しい、辛いなどの様々な感情や、
「〜したい!」という自分の気持ちや意欲を、
感じづらくなってしまうことがあります。
では、自分の感情を感じづらい、
「〜したい!」を感じたいと思った場合にどうすれば良いのか?
私は以下のように実行して少しずつ改善していきました。
まずは「私は私の人生を生きる」ことを決めて、
自分自身を大切にすること、
自分の気持ちや心を大切にすることを実行しました。
「過去は過去」として、
「今」を、自分の人生を選択することが大切です。
そして、少しでも「〜したい」と思うことに取り組んでみました。
どんな些細なことでも大丈夫です。
少しでもやってみたいと思うこと、
することを想像するとワクワクすることを片っぱしからやってみました。
そしてその際に、
「自分の心」、「自分の気持ち」がどう動くのか意識を向けることも大切です。
そのように「自分の心」に意識を向けること(=大切にすること、尊重すること)を
続けていくことで、
少しずつ感情が自由になって解放されていくことを感じることができました。
「自分を表現しても良いんだ」ということを知ることで、
今まで押さえ込まれていた感情も少しずつ湧いてきて、
「〜したい!」という自分の気持ちも出てきました。
自分の定義付け(例えば”自分の感情なんてない方がいい”等)に気づくこと、
そして、それを辞めて(=過去を手放して)、
自分の人生を生きる(=今を生きる)ことを決めること。
その上で、今までの習慣(例えば”感情を抑える”等)を止め、
新しい行動(自分の気持ちを大切にする)を続けていくことで、
新しい習慣(自分の人生を生きること、”やりたいことがわかる・できる”)を
身につけることができます。
場合によっては、恐れが出て嫌になることもあるかもしれませんが、
自分の「心」に意識を向けて、
自分を大切にすること、
そして自分を愛すること…
少しずつでも出来るようになることで、
様々な変化が現れてくると思います。
素晴らしい「あなた」を見つける、良いきっかけになりますように。
投稿者プロフィール
- 豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)
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