知らず知らずのうちに、様々な条件付けをしていることがあります…
「敵」を作らないコツ
ふと気づくと…
「周りは敵ばっかり」
「間違ったことはしていないのに、味方が居ない」
「非常識な人ばかり居る」
そんな風に思うこと…私はありました。
そんな時、自分の心をよく見てみてください。
「私はこんなに正しい!」
強い正義感を持っていませんか?
ヒーローや正義は、悪い人や「敵」が居て、初めて活躍することができます。
逆に言うと、「敵」が居ないと成り立たないのです。
世界征服をもくろむ敵がいるから、ウルトラマンが活躍できるし、
敵がいるおかげで、ヒーローであり続けることができるのです。
心の中にある「想い」は現実に現れてきます。
強い正義感を持つこと、「自分が正しい」と強く思うこと、正義に執着することで、
その想いを現実で証明するような出来事が起こってきたりします。
自分の「正義」を証明するために、
「敵」を設定し、戦いが繰り広げられることになるのです。
「なぜかいつも敵がいる、攻撃されて苦しい」…
そんな風に思う時、自分の心の中にどのような「想い」があるのか、
向かい合ってみてください。
自分の心の中の「想い」を見つけること、「想い」の存在を認めるだけで、
半分は解消されています。
「もっと楽になりたい、根本的に変えていきたい」…
そう願うのであれば、不要だと思う「想い」を手放すことを選択してみてください。
「正義」が悪いわけではありません。
でも、強すぎる正義感、またはそれを周りに押し付けることは、
自分自身を苦しめることになることが多いのだと思います。
そして、その強い「正義感」の奥の方に、
「自分には価値がない」「自分は欠けている」そんな想いが潜んでいることも多いのだと思います。
そんな自分のことも認めて、愛してあげること…
そのことで、ずっとずっと人間関係は穏やかなものに変わっていくのではないでしょうか。
ほんの数年前、私が大切な人たちを「守りたい」と強く願う時には、
決まって「敵」に出くわしていました。
「誰かを守りたい」という私の想いは、
攻撃してくる「敵」を設定し、
守るべき「弱者」をも設定していた…
その想いが、私の周りに敵を出現させていたのかな…と振り返ります。
客観的に見ても私は「正しかった」(正しいと思っていた)のですが、
孤立無援になり、誰も私を理解してくれない…そんな結末を迎えることが多々ありました。
無意識に「孤高のヒーロー」に憧れていたのかもしれませんね。
少しぶり返すこともありますが、今は「正義感」に執着はしていないので、
ずっと楽に人間関係を築くことができるようになりました。
繰り返す悪循環に悩む時には、
自分の「想い」に目を向けることが、悪循環を脱するきっかけになるのだと思います。
投稿者プロフィール
- 豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)
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