「こころ」の色

恋をしている時…景色がバラ色に見えたりします。

気持ちが落ち込んでいる時…なんだか自分の周りまでどんより暗く見えたりします。

イライラ、ぷんぷんしている時…刺激的な色ばかりが飛び込んできたり、目まぐるしさを感じることがあります。

 

どんな「気持ち」で居るのか、どんな「感情」で居るのか…
そのことが、私たちが受け取る知覚や情報、メッセージなどを、
大きく変化させることがあります。

それはまるで色眼鏡をかけているように、
自分の「こころ色」のフィルター越しに世界を見ている状態なのかもしれません。

 

「最近、嫌なことばっかり」
「何をしていてもすぐに落ち込んでしまう」
「幸運に恵まれている」…
繰り返し受け取っている出来事や、
繰り返し湧き上がる「感情」に目を向けてみます。

 

そして、
どんな色眼鏡をかけているのかな…
その色眼鏡をかけ続けたいのかな…

自分の「こころ」に質問してみることも良いですね。

 

どんな色眼鏡をかけていたとしても、
(どんな心の状態で過ごしてきたとしても)

色眼鏡の存在に気づいた瞬間から、
「いま」どんな景色を観たいのか選択する自由は、
幸いなことに、きっと誰にでもあるのだと思います。

こころの色

 

 

 

つい先日、少し疲れているところに、ちょっとびっくりすることがありました。
そんな余裕のない「こころ」であったところに、
ダメ出し(その時の私はそう思いました)を受けました。

 

その瞬間、思いっきり「ブルーな心」に染まってしまったようで、
普段なら笑い飛ばせること、聞き流せる内容であっても、
「責められてる、批判されてる、拒否されてる」…
そんな受け取り方しかできなくなってしまい、涙があふれてくることがありました。
(泣くことは悪いことではないのですけどね)

 

少し時間がたって、気持ちが落ち着いてから…
私の「ブルーに染まった心」が、
ネガティブなフィルターを作って「ブルーな世界」を見せていたことに気づきました。

 

自分の「こころ」の状態によっては、たとえ愛に基づいた言葉であっても、
まったく受け入れることのできない状態になる…
という経験を久しぶりにしました。

 

「今、私はブルーだ!」と、気づいた瞬間に
ちょっぴりその感情から距離を取ることが出来るようになりました。

 

「こころ」が色眼鏡をかけていると、誤った知覚や情報を受け取ることがあります。

感情的な状態で「思った内容」をそのままにしておくことなく、
冷静になった「こころ」で振り返ることは、
より良い人間関係を築いていくためには大切なことかもしれない…
改めてそう思った出来事でした。

投稿者プロフィール

藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)

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