「明日」なんて、ない

「明日は、○○をやるぞ!」と思うのですが、
なんだかできない。
「明日こそ、○○をやるぞ」と思うのだけど…
やっぱりまたできない。

そんな日が続くと、
「あー、昨日も今日も出来なかった」と思いながら、
”なんで私はこういつもいつもダメなんだろう”
と、無意識にちょっぴり自分を責めてしまう時、なんだか落ち込んだりします。

 

そんな時に、「いま」にまったく居ない自分に気が付きます。

 

「明日こそは…」と、不確定な未来に自分を縛り付け、
「昨日も…」と、過ぎ去った過去の後悔を引きずってしまう…

では、「いま」の私は、どこにいるのでしょうか。
「いま」の私は活き活きと過ごしているのでしょうか。
今この瞬間、「幸せ」を選択をできているのでしょうか。

 

私は、「今を選択したい」と思いました。
こういうことが、「今ここ」と言われること、
禅の教えなどと共通している点があるのかもしれないと思いました。

 

…とはいえ、元々、「くよくよ悩む」タイプの私にとっては、
それはそれは至難の業です。

30年ほど、過去の後悔と未来の不安を行ったり来たりしている私にとっては、
「今を生きる」ということは、経験したことがないこと…なのかもしれません。
(物心つく前は、経験していたかもしれません)

 

まずは明日のことを考えすぎるのを辞めようと決めました。
もちろん、約束の時間や仕事のことを忘れるわけではないのですが、
必要以上に「~なったら、どうしよう?」とぐるぐる考えてしまう、
「心配ループ」にはまったら、そこを離れるようにしようと思いました。

 

そして、「明日なんてない」と思うことで、少し楽になれました。

そうすることで、「明日の心配事項」に費やしていたエネルギーを、
「いま」を大切にすること、
目の前に居る「ひと」をより大切に、
今起こっている「出来事」を偏見なく受け止めること…
それらが、ちょっぴりできるようになった気がするのです。

それは、心配や不安や後悔に向けていたエネルギーを
愛に注ぐことができるようになった…そんな風にも感じるのです。

 

同時に、「明日は…」と予想や目標を立てていたことの結果に対する拘りが減りました。

「できた」とか「できなかった」というジャッジを減らすことにもなりました。

そう、「明日はない」と思って過ごすことは、結果として、
過去にも縛られることが減るのだと思いました。

 

「予定を立てた方が、意欲が湧き上がる」、
「予定をテキパキこなすことが好き」、
「明日が楽しみで仕方ない」…

そういう風に思う方もたくさんいらっしゃると思いますし、
もちろんそれもOKなのだと思います。

 

でも、「くよくよしがち」、
「なかなか意欲がわかない」、
「明日を思うと憂鬱になる」…

そんな風に思う方は、思い切って、
「明日なんてない。今を大切にしよう」
と思うことで、肩の荷が下りたような、
どこかが喜んでいるような感じを受けられるかもしれませんね。

 

私もまだまだ「いま」を生きることの初心者です。
また何か気づきなどありましたら、シェアさせていただきますね。

開いていく花

どうかあなたが「いま」、幸せでありますように。

投稿者プロフィール

藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)

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