ゲシュタルトの祈り

私は私のために生きる。
あなたはあなたのために生きる。

 

私は何もあなたの期待に応えるために、この世に生きているわけじゃない。
そして、あなたも私の期待に応えるために、この世にいるわけじゃない。

 

私は私。あなたはあなた。

 

でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なことだ。

たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。

 

波紋

ドイツの精神医学者であり、のちにローラ夫人と共にゲシュタルト療法を創始したフレデリック・S・パールズ(1893~1970)の「ゲシュタルトの祈り」です。

 

初めて私がこの祈りに出会ったのは、5年ほど前…恋愛依存症で苦しみながら、カウンセリングを受けていた頃でした。
その時は、「なんて冷たい祈りなんだろう」と思ったことを覚えています。

 

誰かのために生きたい私でした。
誰かのためにしか生きれない私でした。

そして、誰かに必要とされないと不安で不安で…一人で立つことなどできませんでした。

 

今、この祈りに出会うと…その頃とは違う、あたたかい気持ちが胸に湧いてくることを感じます。

誰かを縛る必要のない自由、私が私で居ていいという自由を感じます。

私が想う「愛」はまったく違う形になってきているのだと実感します。

 

この祈りが正しいとか間違っているとか、そういうことではなくて、
この祈りによって湧いてくる「こころ」に耳を傾けると、
自分自身がどのように人と関わっているか、
関わっていきたいのか、
課題を抱えているのか…様々なヒントを与えてくれる、そんな祈りだと私は思っています。

 

どのような想いが湧いてきますか?

どのような想いも、今の「わたし」の一部であること…抱きしめながら祈りたいと思います。

 

投稿者プロフィール

藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)

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