力を抜く

以前ご紹介した、「ほっとい亭」さんで購入した、
風音(かざね)を練習中です。

風音(笛)

この笛は、白檀という大変貴重な香木から手作業で作成してくださったものです。
とても良い香りがして、木のあたたかみを感じる笛です。

 

笛…というと、学生の頃のアルトリコーダー以外触れていませんし、
そのアルトリコーダーの腕もイマイチだった私です。
この年齢になってから、笛を吹きたいと思う気持ちになるとは思いませんでした。

 

…予想通り、とはいえ、最初はまったく音が出ません。
空気が通り抜けていく音のみでした。
ショック…。

ほっとい亭の店主さんは、
「うまく音を出そうとすると出ないよ。
 例えばお気に入りの樹などに聴かせるように吹くと良いよ」
と、教えてくださいました。

風音の練習中

早速、山に登ってお気に入りの樹を見つけて吹きます。
…やっぱりなかなか音が出ません。

 

諦めずに吹き続けていると、
ふと、音が出ます。

むしろ音が出てから、
「今、”いい音を出そう”という気持ち以上に、無心だった!」と気づきます。

結果に執着せず、本当に力を抜くことができている時にだけ、音が響きます。

 

「わたし」との付き合い方~休息編~にも書かせていただきましたが、
「力を抜く」ということ、「結果を手放す」ことも、
やっぱり練習が必要なのだとしみじみ感じています。

まずはこの風音を吹くことを通して、力をぬく練習をしていこうと思います。

 

「力を抜くこと」を習得すると、
これまで以上に必要なことにエネルギーを注げるようになる気がして、ワクワクしてきます。

そして、大好きな樹にも喜んでもらえるような音を届けることが出来るように、練習していきたいと思います。

投稿者プロフィール

藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)

お気軽にコメントを