「あの頃は、あんなに愛してくれたのに…。どうか昔…
恋の賞味期限
ずっと愛情が続けばいいのに、
結婚してもお互いに大好きでいたい…
そんな風に願う方は少なくはないと思います。
それでも、数年経つと出会った頃と同じように
ときめくことはなくなり、
「こんなはずではなかったのに」
すれ違いが積み重なり、
一緒にいることが難しくなってしまう場合もあります。
パートナーと良い関係を続けていきたい
パートナーとより良い関係を築いていく上では、
お互いを理解することはもちろん、
生物学的な仕組みを理解することが役に立つこともあります。
「恋」は冷めていくもの
科学的に考察するなら…
恋愛が始まった時に感じる、
トキメキ、ドキドキなどの高揚感は、
脳内の伝達物質である、
アドレナリン、ドーパミン、フェニチルアミン(PEA)等の分泌が
大きな要因とされています。
ただ、恋愛ホルモンとも呼ばれるこれらの伝達物質ですが、
ドーパミンは3年、
フェニチルアミンは2年と、
同じ相手に対して分泌されるのには期限があるそうです。
(子孫繁栄のために遺伝子的に組み込まれているそうですが、今回は詳細は割愛します)
「3年目の浮気」という歌もありますが、
(もちろん浮気を正当化するわけではありません)
婚姻期間別の離婚率を調べると、
約35%の夫婦が5年未満に離婚しているというデータからも、
5年以上良い関係を築き続けることが容易ではないことが示されているのではないでしょうか。
フェニチルアミンに関しては男性の方が出やすいともされていますが、
相手だけではなく自分自身のトキメキにも期限があるということを認識することも大切です。
恋から「愛」へ
恋が冷めるまでの間に2人の関係を築いていくことが、
長くパートナーとの関係を育んでいく上でのポイントになります。
どうやって築いていくかは、ケースバイケースだと思うので、
明言は避けさせていただきますが…
私自身の失敗談で言うと、
「恋」のトキメキがある間は、
求めるばかりであったり(依存的)、
甘えるばかりであっても、
なんとか受け入れてもらえたりもできるのですが、
3年を超えて交際できることはありませんでした。
その後…続けるためには、
自分で自分を養うことができること、
(依存することなく、自分を大切にすること)
相手を信頼、尊重すること、
(自分に対してどのくらい信頼できるかに比例します)
受け取ることと与えることが適切にできること…
その辺りが大切だと感じるようになりました。
また、脳内の伝達物質でいえば、
オキシトシンはストレスの軽減に大きな効果があるとされています。
「愛情ホルモン」とも呼ばれ、
他者との触れ合いや、
感謝や思いやりの気持ちを持つことでも
オキシトシンは分泌されるそうです。
恋愛におけるドラマチックな感情があってもなくても、
自分自身と良い関係を築くこと、
パートナーとより良い交流を続けること、
お互いを思いやる気持ちを持ち続けること、
ハグなどのスキンシップを大切にすること、
感謝の気持ちを伝えること…
お互いにとって大切な存在としてあり続けることが
「愛」へと繋がっていくための基礎なのかもしれませんね。
投稿者プロフィール
- 豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)
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