悪い習慣をやめたい時…

 

私にはいくつも悪い習慣があるのですが、

「ついつい寝坊してしまうこと」が、このところ特に気になっていました。

 

 

朝のお布団の中で、

「本当は早起きしてヨガがしたいのに、なんてダメな私」

「いい大人がこんな時間まで寝てていいのか」

「やらなきゃいけないことが、どんどん先延ばしになるぞ」

などなど…自分を責める言葉を並べては、この習慣がやめられない日々が続きました。

いえ、そんな状態を続けていました。

 

 

ふと、「もうそろそろ飽きてきたなぁ」と思いました。

寝坊にも、自分を責めることにも…です。

それからは、「朝早く起きなきゃ!」等と思うことなく、

早起きができるようになりました。

 

 

何か悪い習慣があって、それを「やめなくちゃいけない」、「やめるべきだ」等

思うと、なかなかやめることが出来ないようです。

尊敬するK先生が「やりまくればいいのよ」と仰っていたことを思い出しました。

「やめなくちゃいけない」と自分をコントロールすることを諦めて、

悪い習慣(私の場合はお寝坊)を続けてみました。

「あ、飽きた」と思った瞬間に力が抜けて、その悪習が本当に必要なくなったようです。

(飽きるほど悪習を続けること以外にも適切な方法はあると思います。一例だと思ってください)

 

 

また、自分を責めているとどんどん無駄な力が入って、

悪循環のループから抜けづらくなります。

とはいえ、「自分を責めること」も実は習慣だったりするので、

「自分を責めることをやめなきゃいけないと自分を責める」のも、しんどいですよね。

ただ「今の私はこういう感じなんだなぁ」と他人事のように眺める、

良いとか悪いとかジャッジすることなく「ふ~ん、そうなんだね」という感じで

どんな自分の在り方も力を抜いて向き合えると、楽になれるかもしれません。

 

 

ふと…「自分を責める声」は自分ではなく、母(親)の声なのかもしれないと思いました。

小さい頃、「こんなにだらだら寝ててはいけません」、「ダメな人間になっちゃうよ」、

「きちんとしなさい」などなど…たびたび注意を受けました。

もういい年齢なので、母に怒られることもないのですが、

今は存在しない「過去の母の声」を「自分で自分を責める声」として、

リピートしている「私」に気づきました。

それが幻想だと知って、少し楽になりました。

何も怯えることはないんだなぁと思いました。

 

 

私たちは知らず知らず、力いっぱい自分を縛っていることがあります。

そのことで緊張して、心の平穏を失い、そのためになんだか現実もうまくいかない、

とにかく疲れてしまう…そういう状態になっている方も多いのかもしれません。

 

私たちは本来、水に浮くことが出来るのですが、ついついそのことを忘れて、

恐れ(溺れてしまうのではないかという不安)からもがいて、

沈んでしまうことも多いように思います。

「力を抜いても大丈夫だよ。そのままでいいんだよ」

そのことを思い出すだけで、もっと自由に、もっと楽しく、

本来の自分の力を発揮することができるのかもしれませんね。

 

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photo credit: Steve Weaver via photopin cc

 

 

 

 

 

 

投稿者プロフィール

藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)

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