人目が気になる時 ①

他人から「自分がどう思われているのか」気になる、
「変な目で見られていないだろうか?」と不安になる、
漠然と人と関わることが怖くて、外出が億劫…
など、周りの視線や気持ちが気になって、
自由に動けなかったり、
ひどい疲労感を伴うと感じる方もいらっしゃるかと思います。

 

「人目が気になる」理由は、その方その方で大きく異なりますが、
大切なポイントはあると思います。

フィルター越しの視線

 

相手から「〜と思われる」という基準は「自分自身」

相手が「きっと〜と思っているに違いない」という自分自身の予測は、
「私なら〜と思う」ということが基本になります。

 

例えば…
私は「晴れ」の方が好きだから
きっと多くの人も「雨より晴れが好きだろう」という基準があるので、
雨の日には道行く人がみんな憂鬱そうに見える
というような、「見方」があったりします。

「私」の見方が基準であり、
「私の見方」というフィルターを通して、物事を捉えたり、
相手の気持ちを予測したりするのです。

実際のところは、雨が好きな人だっていますし、
どちらが正しいとか間違いということはありませんが、
自分の見方を基準に「ふつうは〜だろう」と、
知らず知らずのうちに、フィルター越しで物事を見ているのです。

 

同様に「周りの人から〜と思われているんじゃないか」という基準も、
基本的には「私自身」が作り上げているものであるということになります。

ということは…
まず「私」の見方や価値観が大切です。
「私の見方」次第では、突き刺さるような視線だと思っていたことも、
違う受け取り方ができるようになるということになります。

 

「私の見方」に気づいていく

「私の見方」が、「〜と思われているんじゃないか」等の、
「〜」の基準やフィルターを作り上げています。

できるだけ、「私の見方」をニュートラルにすることで、
周りの視線に対する恐怖が緩和されたり、
ネガティブな受け取り方以外の受け取り方に近づいていくことができます。

 

そのためには、まず「私の見方」がどのようになっているかということに、
その都度、「気づいていく」ということがスタートになります。

 

自分自身の「見方」や、設定の仕方に気づいて、
「あっ」と思った瞬間に、
少しの「間」、スペースができます。

 

例えば、
これまでは、「人と目があう」→「私のことを変な風に思ったに違いない」
と、自動的にしていた思考のパターンに、
「人と目があった」+気づきの「間」→「私のことを…」
というように、些細な「スペース」ではありますが、
思考の悪循環を崩していくきっかけになっていきます。

 

「気づき」を繰り返すことで、
これまで無意識に自動的に(習慣的に)行っていた「見方」について気づきやすくなり、
そこから初めて、これまでとは「違う選択」をすることができるようになります。

 

繰り返し「気づく」練習をしていくことで、
自分自身の「見方」に偏りがあるなら、訂正をすることができますし、
もちろん「私の見方」を持ち続けることも自由です。

もしも、自分の見方のために、
「苦しい思いをしている」のであれば、
不要なフィルターを外していくことで、
物事や他人の視線までも、ニュートラルに受け取ることができるようになっていきます。

 

私の「見方」の基本は、「自分自身との付き合い方」

「私の見方」は「自分自身」に対して、
どのように思っているか、
どのように付き合っているか、
どのように接しているか…
そのような、「自分自身との付き合い方」を基本に作り上げられています。

 

自分自身と向き合いながら、
自分自身と良い関係を築いていくこと、
自分自身を大切にしていくこと、
自分自身を愛していくことで、「私の見方」も自然に変化していくことと思います。

 

※「自分自身との付き合い方」については、過去のブログ”「自分軸」で生きる”をご参考にしていただければ幸いです。

視線

ありのままの自分自身に出会うことは、ありのままの「相手」と出会うことでもあると思います。

もしも憂鬱や不安で彩られている景色を変えていきたいと思われた時には、
自分自身に立ち返っていただくことで、
違う景色が見えてくることと思います。

 

 

投稿者プロフィール

藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)

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