「心配されたい」気持ち?

  昨日、おしゃべりをしていた時に、
「心配されるのは、本当にありがたい」
と、友人は話していました。

心配されたいし、心配されると安心するようです。    

 

そういえば、私も以前は「心配されたい」タイプでした。  

「心配してくれる」
→「相手が自分のことを気にかけてくれてる」
→「大切にしてくれてる」
→「愛されてる」

等と考えていました。  

 

むしろ、「心配されない自分は、価値がない」と思ったり、孤独だと考えていました。

だから、それを思い返すと友人が「心配されたい」という気持ちが分かります。    

 

でもでも…見方を変えると、
「心配される」=「弱い人」、「自立してない人」、「不幸な人」…
そういう前提もありますよね。

心配される「理由」が、必要になるということです。

 

「心配されたい」が不幸を作ってる?

多くの場合は無意識なのですが、
「心配されたい」(≒愛されたい)と願うあまりに、
自分がそのような役割を演じてしまったり、
そのような状況になるような選択をしてしまい、
「心配される必要がある」ような不幸せな状況を作ってしまう事があります。    

 

私は、とにかくこれをしていました。

何かに取り組んでもなかなか習得できない、
出来ていても「自信がない」と逃げては誰かに手を焼いてもらう、
「心配される人」をしていました。  

 

もしくは、自分のことを責め立てたり罵倒するような…
厳しい上司が居たり、結婚に結びつかないような恋人を敢えて選んでいたり…
いつでも幸せになれない「不幸な私」というストーリーを選択していました。

なぜなら、幸せになったら誰も「わたし」を心配してくれなくなるから、
気にかけてもらえず孤独になるから…
そんな恐れを抱いていました。  

 

これでは、いつまで経っても幸せにはなれませんね。  

 

もちろん「やっぱり心配されたい」と思う方は、
それも選択肢の一つだと思います。    

 

どうして「心配されたい」のでしょうか?

「心配される」ことに繋がる悪循環を繰り返している、
なんとなく思い当たるパターンがある。

そしてそれを「変えたい!」と思う…
そういう場合には、 「ストーリー」を振り返るでも書かせていただきましたが、
自分の持っている前提や定義を振り返ってみてください。    

 

例えば、小さい頃に 「風邪をひいた時だけお母さんが心配してくれる」
ことに気づいたとか。

「自分が弱っていると、愛(愛のようなもの)をもらえるようだ」と、
学んでしまったのかもしれませんね。    

 

ここで確認したいのは、
「心配してくれる=愛」なのか?
ということ。  

 

もう1つ、
「弱っていないと、愛を与えられない」のか?
ということ。    

 

私の場合には、「愛」についての認識や定義も訂正しました。

また、不幸や弱いことが愛を与えられる前提ではなく、
「幸せでありながら、愛を与えられたり与えることができる」
と認識しました。

そして、今までと違う選択肢を選ぶと決めること、
今までと違う言動を実践していくことをしています。    

 

「心配されたい」から自由になる方法

手順としては、 繰り返す嫌なパターンを見つけたら…

①関連した(パターンのもとになっている)自分の中の前提や定義、
ストーリーやパターンを振り返る。

②「もう要らない!」と思う①があったら、手放すことを決める。

③今までとは違う選択肢を選んで実行していく。

ということになります。    

 

「もう既に手放した」と思っているような課題でも、
長年しみこんだパターンを変えることは簡単ではないかもしれません。

今回、私が「心配されたい」と思ってしまっていたという課題も、
まだまだきちんと解消されていなかったから、
そのことを友人が気づかせてくれたような気がします。  

 

自分の心に問いかけながら、
よりよい選択を毎瞬できるようになると良いですね。

 

一人で課題に取り組むのが不安な場合は…

一人で課題と向き合うことが辛いと思うこと、不安に思うこともあるかもしれませんね。

もしもそのような場合には、
今のお気持ちを素直に話せる相手
(あなたが「心配してほしい」と思う相手と繋がりのない方)に、
「今、こんな気持ちで居ます」と、
話してみることをお勧めします。

一人で抱えていらっしゃるお気持ちを、
信頼できる方に話すだけでも、
きっとずいぶん気持ちが楽になったと感じられることと思います。

 

もしもそのように「話ができる方」が思い当たらない場合には、
以下の①~③を、思いつくままにノートに書いてみてください。

 

①「心配されたい」と思うきっかけになったことや、
    これまで繰り返している「心配されること」に関するストーリー

②手放したいストーリー(パターン)を決めて、手放せるかどうか確認する
③その上で、どのように選択をしていく(いきたい)のか、決める

 

どのような書き方でも大丈夫です。
書いてみることで、頭の中で考えているよりも、
俯瞰してみることにもなります。

もしも「書くことが面倒」だったり、
書いてみても「イマイチ意識の変化が持てなない」ということであれば、
カウンセリングを利用するのもひとつだと思います。

状況①、②をカウンセラーに伝えた上で、
必要な課題に一緒に取り組んでいくことが効果的です。

 

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私、藤原も、カウンセラーとして愛知県豊橋市に拠点を構えており、
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カウンセラープロフィール(藤原加都江)

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私自身、元々は「心配されたい」はもちろん、
恋愛依存症だった過去があり、
カウンセリングを活用して抜け出したという経験を持っています。

だからこそ、お気持ちに寄り添いながら、
「心配されたい」、
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それでも今の状態から抜け出して、
「より自分らしく、自由に生きたい」と願う
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投稿者プロフィール

藤原 加都江 
藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)

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