過去に真実はある?~ドラマ「流星ワゴン」より~

 

私はドラマが好きなので、毎シーズンいくつか見ていますが…

今は「流星ワゴン」がとても気になっています。

 

 

このドラマは、直木賞作家・重松清さんの大ベストセラー小説を映像化したものだそうです。

西島秀敏さん演じる主人公と、香川照之さん演じる父親が、

流星ワゴンで過去に戻ってやり直そうとする…

これまで2回、放送された中での大筋のストーリーです。

ただ過去に戻るというわけではなく、大嫌いだった父親は主人公と同じくらいの年齢で、

朋輩(仲間、同じくらいの年齢の友)として関わることになります。

 

 

主人公は一生懸命生きてきたはずなのに、様々な不幸が降りかかっている現在から始まります。

過去に戻りながら気づくことは、真実は「何もわかっていなかった」ということ…

現在のことも、過去のことも。

主人公の目から見て、父親は最低な人間だったのですが、

実は主人公のこと(息子)を本当は大切にしてきたということやその想いも、知ります。

現在、主人公の目から見た現実も、家族の想いも…

まったく分かっていなかったということに、少しずつ気づいていきます。

 

 

もちろんフィクションのストーリーなのですが…

実際に自分が見てきた過去、真実だと思って生きてきたことは、

まったく異なることも多いのではないかと思うのです。

 

 

先日、カウンセリングとヒーリングのセッションを受けました。

セッション後のワークとして、

「お父さんから、どんな良いものをもらってきたのか。

自分が受け継いでいきたいと思うものはなにか」

を、書き出してみることを勧められました。

 

やってみたところ…「私の言葉」が全く出てこないということが、分かりました。

すべて「母親に言われた言葉」であり「母親の思う父親」でしか、私の記憶の中になかったのです。

その時に、「私は父親のことをまったく知らなった。分かってなかったんだ」と気づいたのです。

 

 

過去の辛いエピソードを語ることはいくらでもできます。

 

でも、それは本当に限られた視点、

偏見に満ちた思考、

様々な関係性で縛られた中で起こったように「見えた」ことで…

まして私の場合は、自分の目で見ることすらできていなかったのに、

「これが私の過去の真実だ」と信じていたわけです。

私はどれだけ不確定で信憑性のない「過去」というものに縛られてきたのかと驚きました。

 

 

「相手をゆるすことは、自分のため」だとよく聞きますが、

特に親やきょうだいなど身近な人については、尚更のことではないかと感じます。

なぜなら「私が父親を拒否する、嫌悪する」ということは、

意識的にも無意識的にも「自分のルーツ、自分の一部を否定すること」になってしまいます。

そのような中で、自分を肯定的にみることは簡単ではないと思うのです。

 

 

でも、「ゆるすなんて、とんでもない」と、

非情な過去のエピソードを前に思う方も多いかもしれません。

「ゆるすこと」も「ゆるさない」こともご自身の選択次第ですし、

癒されること、ご自身と向き合うこと…など、

さまざまな過程が必要な場合も多いと認識しています。

どうか無理に「ゆるそう」としないこと、

「ゆるせない自分」を責めることはなさらないでいただきたいと思います。

(以前は私も”どうしてゆるさなきゃいけないの?”とゆるすことを拒否していました)

 

私もずいぶん長い間、「親をゆるす」ということを実践してきましたし、

出来るようになった分だけ、「自分を愛すること」も出来るようになりました。

カウンセリング等で出来るようになったことを確認しながら、現状を認めて、

また自分の進みたい方向に選択していけば良いのかなと思います。

私は「ゆるすこと」で自分を解放して、

より本来の自分で過ごせるようになることを選択したいと思います。

 

 

話は戻りますが…

これから「流星ワゴン」が主人公がどのように過去と向き合い、現在を生きていくのか…

どう展開していくのかがとても楽しみです。

もし良かったらご覧になってみてくださいね。

流星

 

投稿者プロフィール

藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)

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