知らず知らずのうちに、様々な条件付けをしていることがあります…
「心理カウンセラーになりたい」という方へ…(くれたけ#25)
今月のくれたけ心理相談室のお題に取り組ませていただきます。
「心理カウンセラーになりたい」という方に、先輩から一言アドバイスを
まだまだひよっこの私ですが…
心理カウンセラー、支援者等を目指している方々にメッセージを送らせていただけるなら、
「どうかあなたご自身が、めいっぱい幸せになってください」
と、愛をこめて送らせていただきたいと思います。
カウンセリングの師匠に教えていただいたことだったと思います。
(どこで得た内容か記憶があいまいで申し訳ありません)
自分の幸せ(度合)以上に、相手を幸せにすることは出来ない
本当にそうだなぁ…と、実感しています。
自分自身が幸せだと、自然にあふれてくるものがあります。
それは名前を付けるなら、「愛」なのかもしれませんね。
私は学校を卒業してから、すぐに福祉分野の相談業務についていたのですが、
私自身は長い間、
「私は不幸せ」だと思っていましたし、
「私は不完全でダメな人間」だと思っていました。
誰かをサポートする仕事をしていたり、
「あなたの笑顔が私の幸せです」ということは、聞こえの良い言葉で、
当時、私もそういう想いで仕事をしていましたが、
きっとその頃の私は、「自分の不幸せさを満たしたい」、「自分の不完全さを埋めたい」…
無意識の奥の方では、そんな想いで働いていたように振り返ります。
そんな「こころ」で仕事をしていても、
感謝していただいた時、うまくサポートさせていただいた時には、
もちろん自分も少しだけ幸せになったような気持ちになるのですが…
砂漠に水をやるような、そんな束の間の「幸せな感じ」を味わっていただけのような気がします。
また「あなたの笑顔(幸せ)が私の幸せ」という想いは、
他人軸であり、とても不安定なものでもあります。
(相手の幸せに対する評価はもちろん絶対的なものではありませんし、
結果に振り回されることにもなりました)
私も「不幸せ」だと思っていた頃は、自分自身がずっと不安定でしたので、
自分の状態に左右される中での「サポート」しかできなかったと思います。
少しずつでも、私自身が癒されて幸せになる過程で…
私自身が安定してくるにつれて、
以前よりもずっと安定した「サポート」をさせていただいているのかなと思っています。
私ももちろん気持ちが不安定になること、辛い出来事にあうこともありますが、
自分を大切にするように、自分の幸せを大切にするように、心掛けています。
「自分を大切にする」ことは、
「自己中心的なことではないか」と思っていた頃もありましたが、
そんなことはないのだと思います。
自分を大切にすることができるようになった今の方が、
周りを最優先させて自分を押し殺していた頃の私よりもずっと、
穏やかに丁寧に周りの方に接することができるようになった、
笑顔も増えた…そんな風に認識しています。
自分自身が「幸せ」になることをゆるしていること、
自分自身の「幸せ」を受け入れていること…
そこから、「自然にもっともっと幸せを拡げたい」と思ったところからがスタートなのかなと思っています。
これから、カウンセラーなどの支援者を目指す方々、
専門職ではなくても「周りの方々を幸せにしたい」と願う方々も、
どうかご自身を大切にすること、ご自身の幸せも大切にしていただけますように。
投稿者プロフィール
- 豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー。(H30年に公認心理師試験合格)
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